2014-15シーズン。国内リーグで圧倒的な強さを見せつけ、欧州杯でも優勝候補の一角と評されたペップ・グアルディオラ率いるバイエルン・ミュンヘン。準々決勝の相手にはポルトガルの強豪FCポルトを迎えた。負傷でフランク・リベリーとアリエン・ロッベンの両翼を欠きながらも、だれもが地力に勝るバイエルンの優位を予想した。
だが、第1戦はスペインの知将フレン・ロペテギが仕掛けるハイプレスに圧倒され、まさかの敗戦。かつてバルセロナでともにプレーした戦友を前に不覚を取ってしまう。
まさかの結果で迎えた第2戦、舞台はアリアンツ・アレーナ。頼みの両翼なしで特攻するバイエルン、守って逃げ切ろうとするFCポルト…繰り広げられたのは公開処刑ともいえるゴールショーだった。